LNGは専用タンカーによって輸送されます。
長い航海を経て、新潟東港に近づいたLNGタンカーは、湾内に入るとタグボートに押されて専用バースに近づきます。
新潟基地に到着すると、LNGは、受入設備であるアンローディングアーム*によってタンカーからLNGタンクに送られ一旦貯蔵されます。
*アンローディングアームとは、LNGタンカーと受け入れ配管を接合し、LNGを荷揚げしてタンクに受け入れる設備のことです。
LNGタンクは、LNGを貯蔵するための設備で、10万キロリットル4基と、8万キロリットル4基があります。
マイナス162℃という極低温のLNGを貯蔵するため、二重構造になっており、内槽と外槽の間には保冷材と不燃性の窒素ガスが封入され、内槽には特殊金属が使われています。また、タンクは、地盤改良を施した敷地に1基につき約600本前後の鋼管杭を地下20メートル以上にまで打ち込んだ上に設置されています。さらにタンクのまわりには防液堤が設置され、万一の事態に備えています。
LNGをガスに戻す装置です。アルミ合金製のフィン付チューブの中にLNGを通し、外側から海水をかけてガス化します。
基地の全ての機器は、中央制御室で集中管理され、モニターとパトロールによる常時監視を実施しており、万一に備え、オペレーターは手動運転や緊急措置がとれる高い技術を身につけています。
また、お客さまとの間にホットラインを設置し、迅速な情報交換と運転上の緊密な連携をとっています。
出荷設備では、タンクローリー6台が同時に充填できるコンピュータ制御を採用、安全で効率的な出荷体制が確立されています。
充填終了後、アームに残ったガスは大気に放出することなく自動的にタンクに戻されます。ここでも環境を守るため最新の技術が導入されています。